2012年7月23日月曜日

『関係する女 所有する男』 2:応答 B



「差別と区別は違う」――私が常々思っていたことだ.男女を分けるのはよくない,と人は言う.しかしどんなに頑張っても,私が子どもをお腹から生むことは出来ない.そこには厳然たる事実として所謂「女性」との違いが存する.そのような違いを違いとして認識することは「差別」ではなく,最低限必要な「区別」であり,そのような区別さえも無視することは行き過ぎであろう.強引な差異化(差別)も暴力ならば,違いを無視した強引な同化もそれ同様,或いはそれ以上に暴力的なのである.だが問題は,どこからが差別で,どこからが区別にあたるのか―この1点につきる.というのが,私自身の考えである.

2012年7月22日日曜日

『関係する女 所有する男』 2:応答 A



 何を目的に、何を最終的に述べるために書いたのかと問う時、著者が何に対抗しようとしたかと考えることは有用であるように思われます。何に対抗するために書いたのか、その敵の主な一つは、ジェンダーを生物学的要素に還元しようとする論者たちでしょう。男性らしさ、女性らしさというものを決定づけているのが生まれながらに持ち合わせた身体(脳)だとしたら、それは動かしようのない個人の属性から演繹されて決まるということなります。これと対比して、関係原理、所有原理という観点からジェンダーを考えることの特徴はなんでしょうか。

2012年7月8日日曜日

『関係する女 所有する男』 1:問い



 本書に対しての私の問いは以下のようなものになります。
 『本書を通して著者が最終的に述べたかったことは何なのか』
身も蓋もないような問で申し訳ないのですが、私には本当にわかりませんでした。この本は何を目的として、どのような主張を盾に書かれた本なのでしょうか?
率直にほかの参加者の方の感想を聞きたく思い、以上のような問を持ち出す結果になりました。

以下、私のテクスト解釈も含めつつ、問の根本となる「どこがどのようにわからなかったのか」の説明をさせてください。