※今回は、phase1担当者とphase3担当者は同一人物である
phase2で述べられている「コンテクストの無いところに他者どうしをつなぐコンテクストを構築」できてはじめて「冗長表現」を「適切に」使用できるということは、おそらくその通りであろう。ホスピスの癌患者の奥さんを例にとると、奥さんの薬に対する不満の噴出は冗長表現の適切な使用ではない。奥さんが配偶者の境遇に感じている心情の表現として、薬への不満を語るということは全く論理的ではない。字面の上では。そして、論理的ではないこの表現は奥さん-看護師間のコンテクストにおいては適切なものとなっていないため、看護師たちには伝わらず、クレーマーなのではないかと受け止められてしまう。さらには、両者の間に奥さんの心情の受け皿となるコンテクストが無いだけではなく、奥さん自身の中にも「なぜ自分の夫が死んでいかなくてはならないのか」という思いを語れるコンテクストが構築されていない。そのために、伝わらない表現を修正することなく何度も繰り返してしまう。